FIREないし早期退職して5年経ったからこそわかる、退職後にまずやることオススメ7選(その2)

フィッツロイへの道Wealth
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前回(その1)のおさらい

FIREに近い早期退職をして5年強が経ちました

あらためてこれまでやって来たことを振り返ったとき、この人生で経験したいことをしっかり経験して来たことに気づきました

そこで、これまでの経験を基に、FIREないしそれに近い早期退職をしたのちにやることのおすすめ7選をご紹介することとします

前回(その1)では、おすすめの第1から第3をご紹介しました

おすすめ第1は、友達作り。心の声に従い、行きたいところへ行き、会いたい人に会うことで、自然と気の合う友達ができ、魂が響き合う喜びを体験することができます

おすすめ第2は、新しい学び。過去の栄光を忘れ、好奇心のおもむくままに一から新しいことを学べば、ハッピーなことが次々と始まります

おすすめ第3は、放浪の一人旅。旅は自由を体現し、地に足のついた自己肯定感を築き上げる最高の特効薬。旅の良さを知ることは、人生の良さを知ることです

そして今回は、第4から第7までをご紹介します

4 恋・愛〜自由恋愛と深いパートナーシップの両方を経験する

これまでの人生で、恋に身を焦がし、恋愛に溺れる経験をどれだけしたでしょうか
心から人を愛し、愛される経験をどれだけしたでしょうか

許されない背徳の愛、官能に溺れる恋愛、そして誰にも拘束されない自由な複数愛の悦びを
あるいは、パートナーシップと正面から向き合い、とことん追究する深い関係を
生きているうちに一度は経験したいと思ったことはありませんか?

その願望はあっても、今ある安定した立場や人間関係を壊すことへの怖れ、周りから非難されることへの怖れなどから、大抵は小説やドラマの中だけのことと諦めていませんか?

いい歳してみっともないという気持ち、あるいは植え付けられた道徳観念の影響で、自分には関係ないことと心の奥に押し込め、「平凡が一番」などと言って、これらを経験しない人生を合理化していませんか?

しかし、FIREすると同時にあらゆるしがらみから脱し、自由と勇気を解放させたとき、力強く蘇る様々な感覚があります

その中でも一際大きなものが、人を好きになる気持ち、人を愛する気持ち、そして「抱き合いたい。一つになりたい」という純粋で強烈な本能

そんな感覚は、抑圧による歪みがなくなるにつれて、より純粋に、素直に溢れ出します。もちろん男もお女も

その状態になったとき、無意識に染み込んだ誰かの価値観にコントロールされたまま、自分の素直な心の動きを押し殺してしまったら、蘇りかけたエネルギーが一瞬で萎み、弱く、小さな存在に戻ってしまいます

逆に、その瞬間瞬間の魂の叫びに耳を傾け、人を愛する素直な気持ちを正直に表現して行動すれば、本当は経験したかった恋や愛の世界が、自然と作りあげられていくでしょう

好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと、自分に正直に生きるだけです

”人に迷惑をかけることになるのではないか”とか、”後で責められるのではないか”とか、”今やるべき もっと大事なことがあるのではないか”とか、そういう類の思考は、「行動しないための言い訳」にすぎません

そんなものに足を引っ張られ続ける在り方は、過去の型にはまった人生と一緒に捨ててしまいましょう

既に述べたような第1から第3の行動を実践して来たなら、生命力が蘇り、野性的な魅力が溢れ出し、年齢に関係なく、フェロモンが出まくりの状態になっているはずですから、ロマンチックな恋愛のチャンスには事欠かないでしょう

恋愛を遠ざけていたのは、実は自分の中にあるブロック、ブレーキだったのです

自分がそれを外すことで、あなたに接する人のブロックやブレーキも外れやすくなります

あるいは、ブロックやブレーキを外した人間同士が出逢えば、一瞬で通じ合うことができるでしょう

もちろん、素直に行動した結果がどうなるかは誰にもわかりません

嬉しいこと楽しいことばかりではなく、もしかしたら痛い目に遭うかもしれないし、人を悲しませるかもしれません

痛い目に遭わないように、人を傷つけないように、無難に安全に品行方正に生きることを最優先に考えるなら、こういった冒険はしない方がいいでしょう

でもどんなにリスクを避けて無難に安全に生きても、最後は誰しもが死を迎えます

死ぬときに最後に残るのは自らの経験だけ。その経験で感じた様々な感情・感覚だけです

世の中、経験しないと本当のところは分からないことがほとんどですが、恋・愛の分野は特にそうです

多少でも経験してみた立場から言わせてもらえば、その都度、「こんな至福を経験できるなんて夢のよう」「この経験なしに終わる人生なんて、本当に味気ないものだったな」「踏み出す勇気を持てた自分を褒めてやりたい」「こんな経験、こんな人生を与えてくれた全てに感謝するしかない」と感じました

このような経験をしないまま人生を終えるとしたら、死ぬときに、「ああ、もっと燃えるような恋をしたかった」「もっと自由に恋愛を楽しみたかった」「誰かと心から深く愛し合いたかった」と後悔したと思います

そして、「もし次の人生があるなら、今度は遠慮なく思いっきり恋愛をしよう」と心に刻んであの世に行くでしょう

もしかしたら、過去生でそのような決意をして、この世に生まれ変わって来たのかもしれません

ここでもう一つ大切なことは、年齢です

結論から言えば、いくつになってもロマンチックな恋愛はできますし、50代には50代、60代には60代、、、、とその年代にしかできない恋愛の味わいがあります

恋愛は、いつでも新鮮な気持ちで体験できる素晴らしギフトです
それと同時に、中高年には、年齢を重ねて来たからこそ、ただ翻弄されるのではなく、じっくりと感慨深く味わうこともできるという大きなアドバンテージがあります

そして恋愛のときめきと情熱ほど、人を生き生きと若返らせるものはないという意味で、恋愛は一番のアンチエイジングです

せっかく手に入れた自由な時間、この人生で経験したいことを経験できるチャンスなのですから、縮こまらず、心を全開にして、思い切り恋愛に飛び込むことをお勧めします

ついつい力が入ってしまいました

まだまだお伝えしたいことはありますが、次に移ります

明月院の庭

5 移住と晴耕雨読〜百姓や木こりになって自然と共に暮らす

綺麗な海のそばで暮らしたい
緑豊かな森の中で暮らしたい
田舎でゆっくり丁寧に暮らしたい
小さな畑を作って、晴れの日は畑仕事、雨の日は好きな本を読んでのんびり暮らしたい

街で慌ただしく暮らしていると、こんな願望を抱く人は多いのではいでしょうか

僕もそうでした。そして最近、あるときふと、自分が、夢にまで見た晴耕雨読の日々を送っていることに気づき、「なんだ。いつの間にか望んだ通りになっているじゃないか」と、不思議な気持ちになりました

人間、住む環境はとても重要で、かつ、自由に選択できることの一つなので、せっかく退職して自由な身になったのなら、「いつかは移住」と先延ばしせず、ピンと来た場所に思い切って移り住んでみることをおすすめします

そしてどうせなら、自然とともに生きられるような緑豊かなところへ移り住み、畑仕事、山仕事など、自然と深く継続的に関わる暮らし方をするのがいいと思います

自然は季節ごと日ごとに表情を変え、様々な試練と恵みをもたらしてくれます

日々、「自然ってすごいなー。自然は美しいなー」という驚きの連続で、そこには人間に必要なものが全て揃っていることを少しずつ教えられます

そして全ての動植物と同様に、人間も自然の中で生かされている存在の一つであることを身体で感じるでしょう

そこで生まれる感覚は、生きていることへの喜び、生かされていることへの感謝、すべての生命や地球そのものに対する愛です

そして、都会的な「便利さ」というものは、実は自然の恵み(生きて行くのに必要な水や食料、燃料や資材)から切り離され、生きる力(自然の中で生き抜く智恵や行動力)を奪い取られ、様々なサービスや機器類をお金で手に入れなければ生きていけないと錯覚させられた状態で、「これがないと生きていけないでしょう」「これがあると楽でしょう」と手を差し伸べるフリをして提供される商品にすぎないこと、つまりカモにされているにすぎないことに気づかされます

人類がやって来た「進歩」「発展」「成長」など全て不必要な無駄でしかなかったのだという、一見極端な想いが湧き上がります

経済的な成長や豊かさというものは、そんな不必要な無駄の積み重ね
「金銭欲」「権力欲」によって作り上げられた壮大な虚構なのかもしれません

最近読んだ、福岡正信さんの本(「藁一本の革命」)でもこれと同じようなことが書かれていて印象的でした

話が飛躍しましたが、とにかく、自然とともにある暮らしは、驚きと喜びに満ちています

自然の中にいると、静寂と暗闇の素晴らしさを思い出し、反面、都会がいかに騒音に満ちているか、異臭に満ちているか、眩しすぎる光と心を荒らす情報に満ちているかを痛感します(今はテレビのない生活をしているので尚更です)

だから都会暮らしでは、感覚を開いていては心を侵食されて苦しくなってしまうので、知らず知らずのうちに感覚を麻痺させているはずです

職場の同僚たちの多くは、それなりに高い地位についており、若い時ほど忙しくしていないかもしれませんが、それでも毎朝早くから長時間仕事に追われ、ストレスに晒され続けているであろうことを思うと、それが苦手だった自分は、早期退職して本当に良かったと思います

何より、好きなときに起きて、好きなときに寝て、好きなときに食べるという時間に縛られない生活ができることのメリットは計り知れないですし、ストレスフリーな日々と豊かな自然が心を癒してくれます

もちろん自然の怖さもありますので、天候不順による災害や農作物への被害、慣れない害虫類や野生動物の存在、湿気によるカビ被害など、別の意味での緊張感は生まれますが、こういう大自然との関係でのストレスは、心にダメージを与えるものではありません

むしろ、ちょうどいい刺激になり、人間の生命力を蘇らせるのに役立ちます

そもそも人類はそういう大自然の中で生まれ、進化して来たわけですから、自然の中が一番居心地いいのは当然で、そこから切り離されていることの方が不自然で居心地悪いはずです

ここでは、自分の体験を基準にしているので、自然とともに暮らすことをお勧めしていますが、もちろんどんなところで暮らすのが居心地良いかは人それぞれです

別の視点で言うと、例えば日本ではなく外国がいい人もいるでしょうし、都会と自然とを両方交互に楽しみたいという人もいるでしょう

その時々によっても住みたい場所は変化するものです

その時の感覚に従って軽やかに行動できるのも、アーリーリタイア後の自由な人生の大きなメリットですから、それを楽しんでいきましょう

6 親との関係を再構築する

おすすめの第6は、親との関係を再構築することです

親子関係は、思っている以上に人の人生や考え方に根深く影響を与えています

そこには様々な行き違いや歪みが生じていることも少なくありません

それを再構築して、行き違いや歪みを解消できたなら、随分と心が軽く、明るくなるはずです

(早期退職の年代ともなれば、既に親が他界している場合も少なくないでしょうから、その場合は直接対話できませんが、それでも、自分の心の中で関係性の再構築は可能です)

もし幸運にもまだ親が健在であれば、親とのゆったりした時間を過ごすいいチャンスです

元々親子関係が良好であったり、既に再構築を済ませている人は、ただ親と過ごす時間を持つだけでお互いに満たされるかもしれませんが、僕のように、元々親子関係に問題を抱え、自分の内面にもざわつきが残っていた人間であれば、自由で心のゆとりもある退職後のチャンスを生かさない手はありません

親子関係に何らかの問題がある場合、話し合ったからといって完全に理解し合うことは難しいかもしれませんが、勇気を出して本音で話し合うだけでも大成功です

そして難しいと思っていたことも、やってみると「案ずるより産むが易し」で意外とうまく行くものです
自分に正直になって本音で話すことを繰り返しているうちに、いつの間にかそれが苦でなくなり、お互いの気持ちの交流がスムーズになっていきます

親子という枠組みだけで考えると、お互いに甘えと不満が交錯して心がささくれますが、親だって一人の不完全な人間にすぎないということが腹落ちすると、対等な人間として客観的に見ることができるようになり、そうなると心のわだかまりも薄れていきます

死ぬまで親と分かり合えることはないと思い込んでいた過去の状態と比較したら、心がざわつくことなく本音を話せるようになっていること自体が奇跡に感じられ、「こんな時が来るとは夢みたいだ」という感覚が湧いて来て嬉しくなってしまいます

湘南の夕陽

7 何もしない

FIREや早期退職後にやることのおすすめ7選の最後は、何もしないことです(なお、最後にお伝えしていますが、やる順番として最後がいいという意味ではありません。人それぞれ、ちょうどよいタイミングがあるはずです)

こう言うと変に聞こえるかもしれませんが、何をするかでなく、何をしないかをテーマにした方がふさわしい場合があるものです

例えば、過去、「世のため人のために役に立たなければダメだ」とか、「有意義な活動をしていない奴はダメだ」といった思い込みにより、色々やりすぎて来た僕のような人間は、徹底的に何もしない時間を増やし、何もしない自分と向き合うことで、ようやくやりすぎていたのを自覚できるようになるものです

特に、「世のため人のために役立つこと」「有意義と思われること」という発想から出て来たことはあえてやらないようにするのが効果的です

そういう活動には、知らないうちに他人目線が色濃く入って来てしまい、逆に自分軸をしっかり立てることができなくなってしまうからです

心の中に十分なスペースができて初めて新しい何かが入ってくるというのは、不思議だけれどもかなりの確率で当たる法則です

活動らしい活動は何もしないで、一日ボーッとして過ごしたり、一人でふらふら散歩したりしているうちに、「良いことだからやる」という発想ではなく、なぜだかわからないけれども、理屈抜きに面白くてしょうがないこと、嬉しくてしょうがないこと、エネルギーが自然と湧き上がることに出会う瞬間がきます

そんなときは、その感覚をスルーしないで、十分に味わってみてください

そうやって、少しずつ、何が今の自分にとって幸せなのかを感じられるようになって来ます

自分を押し殺して来た人、他人目線で発想しがちな人にとっては、「やりたいこと」「やるべきこと」を頭で思考して見つけ出そうとしても、ろくなことはありません(もちろん、そうやって失敗してみるのもオッケーですが)

「何かを見つけなければ」と努力するのではなく、何もしない「無」の中から、ポッと浮かび上がる光を捉えることこそが、やりたいことを見つけるプロセスなのではないかと思います

そこで大切なのは、「これは、本当にやる価値があることだろうか?」「ずっと続けて行くに値するものだろうか?」といった自問自答の罠にはまらないことです

自問自答と言っても、これはまさに内なる批判者の声、刷り込まれた他人目線にすぎません

他人目線での「価値」や「意味」などどうでもよいのです

末長く継続する必要もありません
コロコロ変えたっていいのです

何かを成し遂げたり、何者かになったりする必要もありません

そういう在り方は、退職するまで十分にやって来たはずですから、せっかく早期退職したら、もうそんな発想は捨て去りましょう

ただその瞬間の自分の感覚に素直に正直に、ということを心がけていればよいのです

将来を計画してそのとおり実行する必要もありません(もちろんやりたければやってもよいのは当然ですが)

そういう真空状態のような中から浮かび上がる輝きを捕まえていれば、その瞬間は幸福感と充実感に満たされます
そしてそんな瞬間の連続を生きていけば、もう幸せしかありません

過去の延長線上で、「何か意味のあることをしなければ」と追い立てられるのをやめるためにも、いったんは逆方向の「何もしない」を徹底してみることをおすすめします

まとめ

FIREあるいはそれに近い早期退職をした後に、まず何をしたらいいかについて、経験者からのおすすめ7選をご紹介して来ました

1 友達作り

2 新しい学び

3 長期の一人旅

4 恋・愛

5 移住と晴耕雨読

6 親子関係の再構築

7 何もしない

以上の7つでしたが、いかがでしょうか?

先ほどもコメントしましたが、この順番には意味がありません

その時々で、その人にとって必要なタイミングがあると思いますので、今のあなたにとって、何かピントくるものがあれば、ぜひ実行してみてください

もちろん、前回の記事(その1)で注意書きしたとおり、これらはあくまでも現時点での僕の価値観に沿ったおすすめですし、7つという数も、なんとなくの直感で絞ったにすぎません

僕の価値観というのは、内容を読んでいただければ何となく感じると思いますが、幸せらしく見える外面的な条件を整えることよりも、内面的・精神的な在り方の探求プロセスそれ自体を大切にすること、そして結局はあらゆる経験を通して、ただ生きていることの喜びを味わえば十分、というものです

ですので、ここでお勧めしたことは、決して「成功への近道」みたいな話ではありません

お勧めしたことはどれも、それ自体が人生そのものであると同時に、その経験からまた新たな可能性が生まれる一つのステップでもあります

ですから、当然のことながら、僕自身もそのプロセスの途上にあるわけで、明日になればまた別の経験へと乗り換えているかもしれません

例えば、一周回って振り出しにもどる、みたいな感じで、仕事三昧の忙しい生活に突入することもアリだと思っています

そういった諸々のことをご理解いただいた上で、この記事を読んでくださった方々に何かが伝わり、その方々が素晴らしい第2の人生を送れるよう祈念しています

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